祇園祭と様々なカルチャー
2024年08月06日 23:29
(23年7月24日 Facebook投稿です)
京都人なら祇園祭、伏見人でも祇園祭!
でも、人込みは苦手なので、前祭ではなく後祭りの宵山に。
そこで、ある光景を目にして、昨日参加したシンポジウムのことを思い出しました。
とある先生が、小学生の授業で本当のお金を扱わせたら、校内や保護者から否定的な意見が寄せられたとのこと。
賛否両論はあるものの、それが学校のカルチャーなんだということでした。でも、祇園祭の担い手である、室町(何百年も前から、呉服の流通拠点として繁栄してきた街)の人達は、祇園祭の期間中、子供にちまきなどの縁起物を売らせてます。
子供の頃から、商売を体験させ、「どうすれば商品に目を向けてもらえるのか」とか「買う気にさせるような、お客さん(もちろん大人です)との言葉のやり取り」を自然と身に付けさせている。
そうした体験を通じて、子供たちはいろんなこと(別に商売のノウハウということではなく、生きるための様々な知恵)を学び、大人に育っていく、これが「京都の町衆」のカルチャーで、祇園祭が始まった9世紀から、時代の変化に応じて少しづつ形を変えながらも、親から子、子から孫へと受け継がれていきます。
それぞれのコミュニティには、それぞれのカルチャーがあり、それをすぐに変えることは難しいですが、まずは、「異なるカルチャーもある」ということを、多くに人に知ってもらうところからスタートなのかなと思いました。